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ボタンの掛け違え、あるいは家康の独り相撲
2023/06/03 23:39
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投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
大変興味深い史実解釈で一気読みの一冊。唐入り中止(渡海衆の撤退)に際し、「現地で差配にあたった三成 上方で人脈形成に勤しんだ家康 -比するまでもなく 政権中枢に於ける人望の天秤は 三成の方に傾いたのである」(132頁)。そして、石田三成の島津義弘・忠恒父子への見事な説得(第5話)と徳川家康が伊達政宗に持ちかけた縁組の儀に端を発する「家康私婚事件」(第6話)へと。三成の実務能力の高さプラス器の大きさと家康の読みの甘さと小物さが好対照をなす第1巻の滑り出しでした。
『どうする家康』と重なる家康像
2023/05/20 10:08
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投稿者:林田力 - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の合戦を描く歴史漫画。物語は豊臣秀吉が亡くなった時から始まる。秀吉死後の家康は天下を狙う老獪な政治家イメージが強い。石田三成を手玉に取っていた印象がある。これに対して『大乱 関ヶ原』の家康は失策が多い。『大乱 関ヶ原』第1巻の刊行された2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』が放送されている。ピンチに陥り、「どうする」となる家康像が重なる。
秀吉死後の対立軸は天下を狙う家康と、豊臣家を守ろうとする、または自己の権力を維持しようとする石田三成と描くことが定番である。しかし、最初は異なっていた。朝鮮出兵中であり、如何に撤兵するかが課題であった。日本では軽視されがちであるが、撤退は侵攻よりも難しい。
さらに朝鮮出兵した諸大名に恩賞を与える土地がないことが分かっている。恩賞が配分されないと知った諸大名が不満を抱き、反乱を起こす危険があった。この危険を避けるという点で家康も三成も同じ立場にあった。家康も三成も本国にいた点で、朝鮮で苦しんだ諸大名から憎まれる可能性がある点では同じであった。
『大乱 関ヶ原』は仙石秀久を主人公とした大作歴史漫画『センゴク』シリーズ著者の作品。『センゴク権兵衛』最終巻では関ヶ原の合戦は駆け足で描かれた。秀久が関わっていないから簡略化したと説明することはできるが、『センゴク』シリーズでは賤ケ岳の合戦など秀久が関係しない出来事も詳しく描いていた。『センゴク権兵衛』では豊臣政権下の政治劇を描いており、秀吉死後の関ヶ原の合戦に至る政治闘争が簡略化されたことは不満があった。『センゴク権兵衛』最終巻の時点で関ヶ原の合戦を別の作品で描く構想があったのだろう。
挿絵入りの歴史小説
2024/07/06 08:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
センゴクシリーズに引き続いてということでずいぶん期待して読んだが、想定してたものと違ったのでずいぶん戸惑った。センゴクのように人物 キャラクターを描いて時代はあくまで背景 という時代小説的なものではなく、歴史への新解釈 という位置づけの作品であった。一応はコミックの体裁を取って入るが、地の文 説明文に主力がかかっていて、挿絵入りの歴史小説 という感じの作品である。せっかく 各武将たちがくっきりとした姿で描き出されているだけに「絵」が主体でないのが残念である。
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