投稿元:
レビューを見る
すごく良質なブックガイドでした。
私はブクログを始めて三年半になりますが、最近自分が本当に読みたい本を読んでいないような気がしていました。
ブクログで流行の新刊の小説。
もちろん面白いです。
私はそれが読みたいのだと思って読んでいました。
だけど、何かが違う。
私とは全然違う本棚を持っていらっしゃるブク友さんの本棚が羨ましいけれど、ブク友さんと同じものを読む。それもまた少し違うような気がしていました。
同じ時間とお金をかけて本を読むなら本当に読みたいと思う本を読みたいと思いました。
それで、ブックガイドを読みたいと切に思い、最近発売されたこの本を手に取りました。
この本は一書店員の方が「千年売り続けたい本」として書かれた人生のブックガイドだそうです。これからも何冊かブックガイドをあたりたいと思いますが、一冊目にしてこの本は大当たりだったと思います。
どんな本が紹介されているか参考に私が興味を持った本だけですがメモしておきます。
第1章本への扉 人生を変える本との出会い
第2章生きづらさへの処方箋 眠れない夜に読む本
第3章新しい働き方を探す旅
『伝えたいこと』濱崎洋三
『自分の仕事をつくる』西村佳哲
『スモールハウス』高村友也
『ライフ・シフト』リンダ・グラットン
アンドリュー・スコット(積読本)
『三行で撃つ』近藤康太郎
『「あらすじ」だけで人生の意味が全部わかる世界の古典13』近藤康太郎
『自分で「始めた」女たち』グレース・ボニー
第4章「お金」から見た世界
第5章「おいしい」は味なのか 現代の食卓と料理の起源
『男の作法』池波正太郎
『自由学園最高の「お食事」』
第6章幸福の青い鳥 瞑想と脳と自然
『心が落ち着き、集中力がグングン高まる!子どものためのマインドフルネス』キラ・ウィリー
『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョン・J・レイティ
エリック・ヘイガーマン(積読本)
『なぜ、今仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』ロバート・ライト
第7章本から死を考える 死の想像力
『死ぬ瞬間』エリザベス・キューブラー・ロス
『悲しみの秘義』若松英輔(積読本)
『モリー先生との火曜日』ミッチ・アルボム
『ソフィーの選択』ウィリアム・スタイロン
投稿元:
レビューを見る
本で人生が変わると言われたら抽象的ですが、
この本を読めば、しっかり認識できると思います。
この本で紹介されている本を何冊か読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
梅田蔦屋書店で働かれている書店員の三砂さんの読者エッセイ。1テーマ30冊を7テーマ、読んできた本の関係性を大切にした紹介をしている。これら210冊は書店のオーソドックスな7段本棚の構成に見立てているらしい。本は、1冊で完結しているのではなく、他の本との関係性によって、新しい見方を見つけることができたり、読み手との相互作用で、また新たな本につながってゆく。その面白みや奥深さを書店員という本を売るプロの目線から学べる一冊。読み終わったら自分でも三砂さんのように書いていきたいとおもった。
投稿元:
レビューを見る
本を読む人生と読まない人生?読む人生のほうがいいになる決まっている 心からそう思う気持ちになりました。三砂さんの本に対する想いがとても伝わりました 自分の主張を本を通して証明しながらその本の魅力も伝える 時代の流れや学問の自由 生きることに対する道徳もあり読み応えもあります 人生ってなんだろう 自由ってなんだろう そんな方にオススメです
投稿元:
レビューを見る
【どんな気分になるか?】
あなたにとっての読書とは?この本を読みながら著者から質問を受けている気になります。
【感想】
本書は読書を通じてお金、死、生きづらさ等誰もが考えてる機会がある事7つをテーマとされてます。1テーマにつ30冊以上の本が著書の考えを持ちられて多角的に紐解かれます。
読む前、こんな大きなテーマを7つも扱うと全体的に表面を撫でるような浅い話になるのでは?と思ってました。そう、舐めてたんです。
僕は気付かぬうちに著者の事をただの読書に精通してる評論家で物知りな方なんだと思い込んでました。だから、たくさん読んでる人が紹介してるなら良い本に出会えるだろうと。
それは半分正解で読了後には読んでみたいと思える本に出会いました。だけどそれは著者が自分の言葉で考えを乗せて紹介したからであって、ただの情報ではありませんでした。心の底から読書に向き合う事が言葉に表れているようでした。
【最後に】
僕は読書好きな方も今はそうでない方とこの本を読んだ感想を語り合いたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
書店員の読書愛に満ちたブックガイド。7つのテーマに沿って古今東西の本を紹介してくれる。名著や古典ばかりではない。それがいい。自分では絶対手に取らないような本も沢山あった。まだまだ新しい世界への扉が開かれているようで嬉しくなった。
投稿元:
レビューを見る
とても良い本でした。
そして、とても良い本を紹介もしてくれました。
作者の人柄も伺え、本が好きな人は人柄が良いな、そして改めて本って良いなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
読書を愛していることが伝わってきた。ここまで一つのテーマに関する本を何冊も読めば、そのテーマに関する自分の意見は自然と生まれてくると思う。参考にしたい読み方。読んだだけでなく、こうして自分の意見としてアウトプットすることが大事だと思う。
投稿元:
レビューを見る
書店員の読書案内だけどただの本の紹介ではない。
テーマごとに紹介される本の話は、次の本と関連しており、世界観がどんどんと広がる感覚がありました。関連性のある本を並べて読むことで、複数の視点からより内容を深く知れる可能性を感じました。
読んでみたい本がたくさん紹介されたので、積読がさらに増えそうです。
投稿元:
レビューを見る
図書館本
一気読み。めっちゃ良かったです。
やっぱり読書は素敵。
たくさんの人に読んでいただきたい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
まだ半分だけど、無茶苦茶いい。もっと本が読みたくなるし、出てくる本のまとめ方も素敵。読書楽しいよなぁ。本屋さん大好きだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
文書から作者の人柄の良さが滲み出てました。
読んだ時の自分の状況次第で受ける印象が変わると思うので、またいずれ読み直したいと思わされる本でした。
読書とは「精神の駆動」である。に痺れました。
投稿元:
レビューを見る
ここ数年読んできた本の中でかなり印象に残った作品
本好きの友達にはすすめたい一冊
(自分用メモ)
すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する(アリストテレス『形而上学』)
人間とは、「知恵のある人」
人生に何か求めるのではなく、人生に答えを与えるのが私たちの人生、幸福な人生を求めるのではなく、幸福に生きれば人生は幸福になる(フランクル『夜と霧』)
一人で生きていける大人の社会はとてもいいことのように思えるが、裏返すと「誰にも迷惑をかけない社会とは、定義上、自分の存在が誰からも必要とされていない社会」(近内悠太『世界は贈与でできている』)
シンパシーとは「感情や行為の理解」であり、エンパシーとは「他人の感情や経験などを理解する能力」
「幸せのイメージ」が時に「それが得られない人々への暴力になる」いいものの悪いものとを分ける規範を、全て捨てる、規範というものは必ずそこから排除される人々を生み出してしまうから、ただささやかな幸せはそうした「いいもの」でできている、小さないいものを手放すことは、とても難しい(岸政彦『断片的なものの社会学』)
学ぶことで私たちは自分以外の他者の視点を獲得し、想像力の傘を少しずつ広げられるようになるEX:コップを指して国語なら『透明なコップに入った濁ったお茶』、算数なら『200mlのコップに半分以下残っているお茶』、社会なら『中国産のコップに入った静岡産のお茶』と色々な視点がもてる、多様な視点や価値観は心を自由にする(鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』)
新しい働き方とは、いい仕事をすること、人間らしい暮らしをすること
人間の創造は、言葉から生まれる、だから、本を読み、書くことは大切なのであり、人生をより豊かに耕してくれる
人間のあらゆる願望、生への意欲は自由拡大の願望に尽きる、自由の程度の大小にほかならないEX:富と貧困、健康と病気、教養と無知(近藤康太郎『戦争と平和』)
お金で計れるものが商品だとしたら、人生に関わる大半のものはお金で買うことができる、お菓子を買うのにも、虫歯になるのにも、それを治療するのにもお金を払って買っている
経済学とはお金を増やすための学問ではなく、「より人間らしく生きられる世界を作るという目標に近づくために」灯された希望であり、「希望は人間を前へと進ませる燃料」(アビジット・V・バナジーとエステル・デュフロ『絶望を希望に変える経済学』)
私たちの「おいしい」は化学でコントロールされた味ではなく、他者や記憶が幾層にもからまりあったネットワーク
人間はおいしいものを食べたいからおいしいものを探求してきたわけではなく、よりよく生きるために探求してきた、五つの味覚、甘味、酸味、苦味、塩味、うま味は人類が必要な栄養へと導くか、さもなくば危険な食べ物を摂取しないように教えてきた
料理に費やす時間と健康はつながっている
学ぶことは選択肢を増やすこと(キャスリーン・フリン『サカナ・レッスン』)
何かをおいしいと感じ、その美味しさについて語るとき、それはその人自身を語っているのと同じ
進化とは進歩であり、よ���優れた方向に進むという考え方があるが、必ずしも前に進む訳ではない
テクノロジーの進歩はその時代の人間そのもの、できたものをなかったことにはできないが、自然の中で過ごす時間を作ることができれば、それだけで人生を豊かなものに変えられる
運動だけでなく、マインドフルネス、食事、睡眠、思考、生き方が繋がっていて健康と幸福に大きな影響を及ぼしている
創造とは読書の中でしか完成しない、芸術家は自分で始めた仕事を完成する配慮を他人に任せなければならないし、読者の意識を通じてしか、自分を作品に本質なものと考えることができない(サルトル『文学とは何か』)
私たちは過去に生きた死者たちが作り上げてきた道の上を歩いている
ものをたくさん持つ方が良い、金は多い方がいいと言われているが、愛に飢えているから、他のもので間に合わせている、ものや金は愛や優しさの代わりにならない、そこから逃れるには「自分が人にあげられるものを提供すること」
投稿元:
レビューを見る
これまで手に取ることがなかったであろう本に、出会えそうな予感がしました。
本は良いですね。英知を授けてくれる偉人が、何時でもどこでも、学びや気づきを与えてくれます。
投稿元:
レビューを見る
本や本に携わる人に対する、筆者の真摯な人柄が伝わってくる本でした。
読書が好きで、読みたい本がありすぎて困る位ですが、この本を読んでまた読みたい本が増えました!
自分だけでは出会えなかったであろう本に出会うきっかけをくれたこの本を、他のたくさんの人にも読んでほしいと思いました。