8人の人気作家が紡ぐ2030年の世界についてのアンソロジーです!
2020/08/13 09:11
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、恩田陸氏、瀬名秀明氏、小路幸也氏、支倉凍砂氏、山内マリコ氏、宗田理氏、喜多喜久氏、坂口恭平氏の8人の作家による2030年の世界を描いたアンソロジーです。これら8人の作家の作品には、AIと人間らしさについて文章という視点で考えさてくれる『144C』、晴太多はまさに近未来の街という感じで魅力的な『里帰りはUFOで』、AIと人との距離感が素敵な『AI情表現』、同書の作品の中では、少し異なった雰囲気で、明るい未来を描いてはないものの、不思議と心が掴まれる『五十歳』、元気なお年寄りたちが面白く描かれている『神さまがやってきた』、オチがとっても興味深い『革命のメソッド』、読者を「確かに!」と納得させてくれる『自殺者ゼロの国』など、バラエティー豊かな作品ばかりです。
今から9年後の世界
2021/01/23 20:49
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投稿者:yura - この投稿者のレビュー一覧を見る
「里帰りはUFOで」「AI情表現」など、タイトルで既に2030年の未来世界が予想されてワクワクする作もあれば、「逍遥」「五十歳」など、え?2030年というテーマとどうつながるの?と思う作もあり、いずれも期待以上の楽しかったり意外だったりする2030年が描かれていました。2020年に予定通りの東京オリンピックが開催されたのちの2030年が描かれた作もあり、今となればそちらがIFの世界になってしまうのだなあと不思議な感慨にふけってしまいました。ラストのエッセイ「自殺者ゼロの国」は、リアルに表題を目標として2030年に向かっていく過程が描かれ、これがお話で済むことなくタイトル通りになっていれば素晴らしいと感じさせられました。
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山内マリコさん目当てで手に取りました。
東京オリンピックから10年後の世界。きっとあっという間に訪れるんだろうなー…
中身はちょっと期待はずれ。
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2030年を想定して書かれた近未来SF。ここまでは進まないんじゃないか、いやもっと進むんじゃないかという様々な考えがあって面白い。2030年には私は60歳ですが、どんな世界になっているんでしょう?
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2030年の世界を描いても、作家さんによってこんなに違うものなのか。面白かった。
2作目の、あの展開はびっくり。
小路さんのは、あの作品の続編?その後、というとだよね。こういう設定、嬉しくなる。
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未来がどんなん?に興味があったのと、恩田陸につられて購入。
いろんな作家の短編集なので、好き嫌いはあるかも知れないけど、
恩田陸 逍遥
支倉凍砂 AI情表現
山内マリコ 五十歳
喜田喜久 革命のメソッド
が面白かった。
2030年にもなって、ヘイSiriとか言ってるのは、かなり時代遅れらしいw
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未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。
恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)
小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。
支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるのか、浩太の恋の行方は。ケータイセブンと言うドラマと何となく被りましたが、いつか共感しあえる関係になれたら良いね。
山内マリコ「五十歳」。市役所の附託職員で働くキャリアウーマンだった牧野さん。若い研修の女の子がやって来て。少しでもやりたい仕事をやる。若さって、素晴らしいなと思いました。
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【収録作品】「逍遙」恩田陸/「144C」瀬名秀明/「里帰りはUFOで」小路幸也/「AI情表現」支倉凍砂/「五十歳」山内マリコ/「神さまがやってきた」宗田理/「革命のメソッド-2030年のMr.キュリー」喜多喜久/「自殺者ゼロの国」(エッセイ)坂口恭平
喜多喜久の作品以外は、「小説BOC2」2016年7月(中央公論新社刊)初出とのこと。
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2017/12/19 読了
有名な作家たちが描く様々な未来。IT化、AI、高齢化などそのテーマは様々。
もっとも、私はこの本はあまり面白いと思わなかった。どの作家も、「現代社会」「未来社会」を表す専門用語を物語調に解説したような感じ。
特にどんでん返しもなく、純然たる物語、小説として読むと面白みに欠けた。さらに、作家にとっては専門外だったからかもしれないが、若干認識を誤っていると思われる記述もあり。テーマを指定して原稿を依頼した結果、個々の作家の一番の強みを消してしまう結果になっていないか。
説明文として見ても、小説として見ても中途半端であった。小説は小説として。また、用語は現代用語の基礎知識などを読んだ方がよほど勉強になる。
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8人の作家が2030年の日本を舞台に“未来”を描いた短編集。AIやドローンなど今より少しだけ進んだ技術描写が面白い。個人的には支倉凍砂の『AI情表現』がコミカルな中に切なさとある種の爽快感があって好きだった。クライマックスでの自身の限界を認識しているようなAIの言葉の数々が刺さる…
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「2030年」をテーマにしたアンソロジー。オススメは瀬名秀明と坂口恭平。
恩田陸/小路幸也/支倉凍砂/ 山内マリコ/宗田理/喜多喜久。
宗田氏は2018年で80歳。
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SFアンソロジー。2030年がどのような世界になっているか、それぞれの作家が自由に描いているけれど、だいたい同じような進化過程を辿っているのが面白い。予想がつく近未来だからでしょうか。個人でお喋りする小型AIロボットを携帯しているのが羨ましいです。小鳥型とかトカゲ型とか、はたまたコガネムシ型など。欲しい。トカゲいいな。『狼と香辛料』(アニメ視聴済)の支倉凍砂さん初読みでしたが面白い。ラストの坂口恭平氏のエッセイはどうしても文体が合わず放棄しました。
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文庫になったら買おうと思ってる、恩田陸の消滅に出てきたキャラたちが登場。いまいちどの役割をした人達だったか記憶してない自分が残念でならないけど、この話も楽しめた。恩田陸の緩やかなリンクの仕方が好き。
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ジャンルの異なる執筆陣が、十数年後の未来を思い描くアンソロジー。恩田陸「逍遙」、瀬名秀明「144C」など物語全7編と、坂口恭平のエッセイを収録。「小説BOC2」掲載に書き下ろしを加えて文庫化。
思ったよりつまらなかった。
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東京オリンピックからさらに十年後。この国はどのように変わっているのだろう。恩田陸ら八人の豪華作家陣が紡ぐ、文庫オリジナルアンソロジー。