ACEさんのレビュー一覧
投稿者:ACE
2025/06/09 22:40
☆ショートショート☆
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「ノックの音がした。」
本作に収められているショートショートは、全部、この一文で始まる。
ただ、この次の一文から、全く別世界の扉が開かれる。
展開が読めるものもあるけれど、やっぱり、星新一作品は面白い!
2025/06/09 22:33
☆天久翼の読心カルテ☆
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茅場町を皮切りに都内で多発する連続ビル爆破事件。人々がテロに震撼する中、天久翼を含めた神酒クリニックの6人は、ある電話をきっかけに記憶を失った美女の赤羽と出会う。過去を失い、翼でも心が読めな謎の女性。だが、彼女こそがテロの鍵を握る人物なのだ!
記憶と事件が結びつく時、驚きの真実が明らかに!
個人的な読書歴から、こちらの作品は今野敏氏の《STシリーズ》の医療版のようにも感じた。もちろん、天久翼作品も面白かった。
2025/06/08 23:06
☆Curtain: Poirot's Last Case☆
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ヘイスティングズは、親友ポアロの招待で(あの懐かしき)スタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな5件の殺人事件を示す。
そして、彼は言う。その影に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ、と。
ポアロ最後の事件。一体、どんな幕引きが待っているのだろうか?
2025/06/08 22:50
☆Elephants Can Remember☆
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推理作家のミセス・オリヴァが押しつけられた奇妙な謎。それは、十数年前に起きた心中事件は、男が先に女を撃ったのか、あるいは女が男を先に撃ったのか、というものだった。
困り果てたオリヴァから相談を受けたポアロは、「象のように」記憶力のよい人々を訪れ、過去の真相を探ることになるが・・・
2025/06/08 19:12
☆Hallowe'en Party☆
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推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。
そしてパーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された・・・
童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追って、ポアロは推理を展開する。
いくつかの疑問が残ったまま物語は終わるのも、また幻想的だ。
2025/06/08 18:57
☆ごんぎつね☆
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私は、小学生の時に初めてこの作品に出合ったなぁ~。
幼いながら、印象深い作品だったなぁ。
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両親のいない小狐のごんは、村へ出てきては悪戯ばかりして村人を困らせていた。
ある日、ごんは、兵十が川で魚を捕っているのを見つけると、兵十が捕った魚やウナギを逃がすという悪戯をしてしまう。
それから10日ほどして、兵十の母親の葬列を見たごんは、あのとき逃がしたウナギは兵十が病気の母親のために用意していたものだと悟り、「チョッ」と後悔する。
母を失った兵十に同情したごんは、ウナギを逃がした償いのつもりで、鰯を盗んで兵十の家に投げ込むも、翌日に鰯屋に泥棒と間違われて兵十が殴られていたことを知り、ごんは反省する。
それからごんは、自分の力で償いをはじめる。しかし、兵十は毎日届けられる栗や松茸の意味が判らず、知り合いの助言で神様のお蔭だと思い込むようになってしまう。それを聞いてごんは、割に合わないとぼやきながらも、届け物を続ける。
翌日、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は、また悪戯をしに来たのかと思い、戸口を出ようとするごんを火縄銃で撃ってしまう。ごんはバタリと倒れ、兵十がごんに駆け寄ると、土間に栗が固めて置いてあったのが目に留まり、初めて、栗や松茸がごんの侘びだったことに気づく。
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今読み返すと、因果応報なのか、悲しい物語なのか、はたまた、ごんは気づいてもらって嬉しかったのか、実は奥が深いかもしれない物語だ。
2025/06/08 18:51
☆Third Girl☆
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「自らが犯した罪についてお尋ねしたい」
そう言ってポアロを訪ねてきた若い娘は、しかし、結局何も話さず立ち去ってしまった・・・
その午後、事情通のオリヴァ夫人から事情を聞いたポアロは興味を示し、夫人とともに調査を始める。でも、娘の周囲に殺人の匂い感じられないのだ・・・
《死体なき殺人》の謎をポアロが追う。
2025/06/08 18:44
☆The Clocks☆
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秘書・タイプ引受所から派遣されたタイピストのシェイラは、ある依頼人の家を訪れた。時計が無数に置いてある不思議な部屋で待っていると、柱時計が3時を告げた。その時、シェイラは恐ろしいものを発見した。ソファの横に男性の惨殺体が横たわっていたのだ!
死体を囲む時計の謎にポアロが挑む。
2025/06/08 18:39
☆Cat Among the Pigeons☆
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中東の小国《ラマット王国》で起きた革命騒ぎ。そのどさくさに、莫大な財宝が消え去った!
一方、英国でも有数の女子学園メドウバンク校に事件の影が! 新任の教師が何者かに射殺されたのだ!
2つの事件は、どこかでつながっているのか? はたまた無関係なのか?
今回も、ポアロの推理が冴えわたる!
2025/06/08 18:32
☆Dead Man's Folly☆
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ある田舎屋敷で、催し物として犯人探しゲームが行われることになった。作家でポアロの良き友のオリヴァがその筋書きを考えたのだが、ゲームの死体役である少女が本当に殺されてしまう。さらに、主催者のハティ夫人が忽然と姿を消し、事態は混迷していく・・・
卑劣な殺人遊戯を止めるべく、ポアロが難事件に挑む。
2025/06/08 18:23
☆Hickory Dickory Dock☆
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学生寮で次々と起きた盗難事件。これらは何の変哲もない事件に思われたが、たまたま学生に探偵術講義に来ていたポアロは「すぐ警察を呼んだほうがいい」と主張する。
軈て、ポアロの予感は的中し、学生の1人が怪死を遂げてしまう・・・
「マザー・グース」を口遊むポアロが導き出した2つの事件の意外な真相とは!?
それにしても、クリスティー作品と「マザー・グース」は、切っても切れない関係なんだなぁ、と思う。
2025/06/08 18:13
☆After the Funeral☆
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「リチャードは殺されたんじゃなかったの?」
アバネシー家の当主リチャードの葬儀が終わり、その遺言公開の席上、末の妹のコーラが口にした言葉。全ては、その一言がきっかけだった。
翌日、コーラが惨殺死体で発見される。
要請を受けて調査に乗り出したポアロが一族の葛藤の中に見たものとは!?
2025/06/08 18:06
☆Mrs. McGinty's Dead☆
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ポアロの旧友であるスペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。また、服についた夫人の血という確かな証拠で男の死刑も確定した。
しかし、納得がいっていない警視は、ポアロに再調査を依頼する。
未発見の凶器と手掛かりを求め、現場に急行するポアロ。しかし、死刑執行は刻々と迫っていた・・・
ポアロは真犯人を見つけられるのか!?
2025/06/08 17:57
☆Taken at the Flood☆
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大富豪ゴードン・クロードが戦時中に亡くなり、莫大な財産は若き未亡人が相続した。
戦後になると、クロード家の人々はまとまった金の必要に迫られながら、後ろ盾のゴードンを失くしたことで、窮地に立たされる。
「あの未亡人さえいなければ」 一族の思いが憎しみへと変わったとき・・・
3つの落命の真相は!?
戦争が生んだ心の闇をポアロが暴く。