青嵐の坂
著者 葉室麟(著者)
扇野藩は破綻の危機に瀕していた。中老の檜弥八郎が藩政改革に当たるが、改革は失敗。挙げ句、弥八郎は賄賂の疑いで切腹してしまう。残された娘の那美は、偏屈で知られる親戚・矢吹主...
青嵐の坂
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商品説明
扇野藩は破綻の危機に瀕していた。中老の檜弥八郎が藩政改革に当たるが、改革は失敗。挙げ句、弥八郎は賄賂の疑いで切腹してしまう。残された娘の那美は、偏屈で知られる親戚・矢吹主馬に預けられ・・・・・・。
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話に引き込まれた
2022/01/18 09:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
話の構成として、こういう対立軸かなと思いながら読み進めていくうちに、それが一転二転していき、あっという間に読み進めてしまった。読後感もよかった。
ちょっと切ないですね。
2021/09/06 11:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
扇野藩の檜弥八郎が財政立て直しのため藩政改革に当たるが、それを快く思わない家老や商家に罠に嵌められ自害する。次に白羽の矢が立ったのは檜の娘婿・主馬で義父の仕事を引き継ぐ。一方、江戸詰めだった弥八郎の息子・慶之助は主君のお代替わりで国元に戻る。そして慶之助は父の無念を晴らすため、檜主馬を利用して家老と商家に復讐を考える。扇野藩の財政改革を巡って、檜主馬と檜慶之助の義理の兄弟の争いや家老、商家との駆け引きが始まるが・・・。
農民の命よりも藩が育てた薬草に重きをおいた藩の役人の行動も当時では普通だったかもしれないですね。慶之助と主馬が両立することはなかったのだと思うと、ちょっと切ない気分です。
武士のモラルを描く
2021/09/14 21:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者没後に出版された扇野藩シリーズ4作目(最終作か)。時代小説という舞台で、武士を描くことにより、武士の本懐を軸に話がすすむ。そこには、ひとつのモラルをいかに突き通すかが問われている。政を行うことは、いつでも腹を切る覚悟が出来ていることだと、主人公に言わせ、現代の政治に、読む者の心を向かわせる。もう新作は読めないのだな。