見仏記7 仏像ロケ隊がゆく
著者 著者:いとう せいこう , 著者:みうら じゅん
仏像を見つめ続け、気づけば四半世紀。仏像を求めて移動し、見る、喩える、関係のない面白いことを言う。それだけの繰り返しが愛おしい、脱線多めの見仏旅。ますます自由度を増す2人...
見仏記7 仏像ロケ隊がゆく
商品説明
仏像を見つめ続け、気づけば四半世紀。仏像を求めて移動し、見る、喩える、関係のない面白いことを言う。それだけの繰り返しが愛おしい、脱線多めの見仏旅。ますます自由度を増す2人の珍道中がここに!
※2015年3月に刊行された単行本「見仏記 メディアミックス篇」を改題の上文庫化した作品です。
※本書は2018年5月4日まで単行本と併売しております。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
時間の流れを、どの巻以上に感じる
2018/05/30 05:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
メディアミックス編ということで、いつもの『見仏記』とちょっと違う。
ロケで喋っていることはあえてメモを取っていなかったなど、いつもの部分に比べるといとうさんが「覚えていない」と言及することが多い。しかしロケ隊抜きに二人で出かけたパートでは、いつもの文章になる。その違いが最初は物足りなく感じたけれど、読み終わってみれば面白い。
そして当初の頃のいとうさんのみうらさんへのツッコミがやわらかくなっているのを感じる。
ふたりとも「老い」について言及しているが、そればかりではなく、二人の仏友として過ごしてきた時間の積み重ねが確かにあるからだと思う。
東寺のようにこれまで何度も書かれてきたお寺もあるが、毎回気づくこと・考えることが違うから「またかよ」と読者が思うこともない。私自身、いくつか行ったことのあるお寺もあるが、「あのときとも配置とか見せ方変わってるの!?」と驚かされる。
仏像がすごしてきた時間に比べれば、人間の一生などたいしたことはなく、けれどその短い時間の中で人間はおたおたしつつ時間の経過に愕然とする。
そういうものさし、あったほうがいい。