シェイクスピア全集 リチャード三世
著者 ウィリアム・シェイクスピア (著) , 小田島雄志 (訳)
滑稽、悲哀、苦悩、歓喜、陶酔……。奇蹟としか言いようのない深い洞察力によって人間のあらゆる感情を舞台の上に展開させたシェイクスピアの全劇作を生きた日本語に移した名翻訳。
シェイクスピア全集 リチャード三世
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面白かったです
2021/11/19 12:27
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
権謀術数を駆使して政敵を屠り、イングランド王にまで上り詰めたリチャードが最後みじめに散っていくという勧善懲悪物語です。ただ非道なだけではなく、ずるくて小悪党的な所もあり、魅力的な悪漢だと思います。読み物としてのシェイクスピア作品では一番好きです。
まずは薔薇戦争のお勉強から
2021/04/13 22:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「悲劇」「喜劇」「歴史劇」にシェイクスピアの作品は分類されるが。そのうち「歴史劇」に分類されるのが「ジョン王」「リチャード2世」「ヘンリー4世」「ヘンリー5世」「ヘンリー6世」「ヘンリー8世」とこの「リチャード3世」、高校時代、世界史を選択していなかった私はこの作品の重要な要素であるヨーク家とランカスター家による薔薇戦争の詳細がわからない、どちらが白薔薇でどちらが赤薔薇であるかもすら知らない(ヨーク家が白薔薇でランカスター家が赤薔薇だと知ったのは読み始める少し前)、これまで読んできたシェイクスピア作品の中でも登場人物もとびぬけて多く、登場人物がどのような立場の人なのかを何度の確認しながら読み進めた。骨太の読み応えのある作品だった
「悪」の内容
2011/03/18 12:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
白水社Uブックスの「シェイクスピア全集」の中の『リチャード三世』を読んだ。
自分で買ってシェイクスピア作品を読んでいたときは、ちくま文庫の松岡和子訳で読んでいたのだが、経済的に苦しいので、図書館でこの翻訳を借りて読んだ。
初版が出たのが1983年だが、訳がとくに古いと感じられることはなかった。
これと同時期にちくま文庫の『悪いやつの物語』を読んでいて、「悪いやつ」というキーワードから『リチャード三世』を連想して借りたのだった。
歴史劇なので、シェイクスピアの悲劇や喜劇にくらべてとっつきにくい部分もあるが、シェイクスピアのセリフというのはいきいきしている。
だが、日本人が見るものとしては、言葉のいい間違いや訛り、あるいはこっけいな人物描写などがある喜劇の方がとっつきやすいかな、と思った。
たしかに(少なくともこの戯曲での)リチャード三世は「悪人」だが、20世紀の小説が描いてきた「狂気」からは遠いという気がする。
自分が王になるためにどんどんと「邪魔者」を殺していくのだが、病的な感じはあまり受けない。
そもそもイギリス自体が内戦の状態のときの話だから、身内で戦争で殺した/殺されたということは、少なくとも劇の中では、あまりにもかけはなれた「非日常」というわけではない。
そういう意味では、あるいは、『リア王』などの方が、21世紀の日本で上演するにはリアルかもしれない、と思った。
史劇
2022/12/07 11:14
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
薔薇戦争の頃のイギリスを題材にした歴史劇。リチャード三世はヨーク朝最後の国王。舞台では演じ甲斐のある人物だそうだ。